前置き
レトロペディアはモデルによって仕様が異なるので、ここに書いた手順は他モデルでは使えない。
用意するもの
- レトロペディア JUBMO リメイク本体
- USB-LANアダプタ&LANケーブル
レトロペディアが認識できるもの - USBキーボード
RaspbberryPi純正の物がおすすめ - Windows PC
- MicroSDカード&MicroSDカードリーダー
手順
1.キオスク解除用MicroSDの生成
フォーマット済みMicroSDをレトロペディア本体にセットして起動してしばらくすると、MicroSDにファイルが書き込まれる。
ファイルの生成にはある程度時間がかかるので、起動後3分ほど待ってから電源を切りMicroSDを取り出す。
2.キオスク解除用MicroSDの編集
作成したMicroSDをPCから開き、エクスプローラ上から下記操作を行う。
①ルートに$nodefcfgという名前のファイル(拡張子なし)を作成
この例ではJドライブがMicroSD
エクスプローラの設定で登録されている拡張子を表示しないになっている場合(デフォルト)はチェックを外す
②\configfiles\emulationstation\es_settings.cfgをメモ帳やテキストエディタ等で開き、64行目の
<string name=”UIMode” value=”Kiosk” />
を
<string name=”UIMode” value=”Full” />
と変更し保存。
変更前
変更後
この時点のMicroSDをレトロペディアにセットして起動するとキオスクモードが解除された状態となる。
3.キオスク解除の確認とRetroarchの起動
レトロペディア本体に2.で編集したMicroSDをマウント、USBキーボードとUSB-LANアダプタを繋げてレトロペディアの電源を入れる。
起動後、STARTボタンに割り当てたキーを押すと、全てのメニューが表示されるようになる。全てのメニューが表示されていない場合はキオスク解除に失敗しているので、1からやり直す。
終了 -> RETROARCHを起動を選択し、RETROARCHを起動させる。
4.IPアドレスの確認とネットワーク経由(smb)のアクセス
Retroarchが起動する。EmulationStationで設定したコントローラの設定は私の環境ではここでは反映されていなかったので使えず、キーボードから操作を行う。
メインメニュー -> 情報 -> ネットワーク情報 から、IPアドレスを取得する。
インターフェース(usbbnet0)にIPアドレスが記載される
同じネットワーク内にあるPC側でエクスプローラのアドレスに取得したIPアドレスを入力すると、PCからレトロペディアのファイルにアクセスできるようになる。
4.5 sftpでのネットワーク経由のアクセス
ファイルの転送にsftpを使いたい場合は、設定 -> Lakkaのサービスを選択し、SSHを有効をオンにする。
おすすめ機器
USBキーボード
Raspberry Pi オフィシャルキーボード
ラズベリーパイの公式キーボードだが、レトロペディアで普通に使える。
MSXやレトロPC系のゲームをやる時やコントローラーが認識しなくなった時用など、用意しておくとなにかと便利。
またUSB-HUBが内蔵されているので、ここにコントローラーやマウスも付けられる。USB-HUBは機器によって認識しなかったり、しても突然効かなくなったりする物があったが、この内蔵HUBでそのような事は(今のところ)おきていない。
大抵3000円を切った価格で買える。
USB-LANアダプタ
BUFFALO 有線LANアダプター LUA3-U2-ATX 10/100M USB2.0
今回使ったのはこのモデル。
レトロペディアが認識しないアダプタもあるので注意。
USB3もギガビットもレトロペディアではあまり意味がないので、枯れていて安いこの製品で必要十分。
SD Card/MicroSD Cardリーダー
Anker 2-in-1 USB 3.0 ポータブルカードリーダー
安定のAnker製カードリーダー。リーダーと言っても勿論ライトもできる。この手の機械を使う場合は1つ持っておきたい。
USBキャプチャデバイス
テレビを使わなくてもPC上でHDMI入力の映像/音声を扱える機器。OBS Studio等を使えばPCのウィンドウ上でゲームをプレイしたりキャプチャ(録画)ができるようになる。